8月10日、チュニジア沖で、船でイタリアへ渡ろうとしていたアフリカ諸国出身の移民＝AFP/TTXVN

EU＝欧州連合は20日、移民・難民対策の新制度案を構成する重要規則の内容で大筋合意したと発表しました。現制度は移民・難民が最初に到着するイタリアやギリシャなど南欧諸国の負担が重いですが、各国間で分担するよう見直します。移民・難民の受け入れを拒む国は財政的拠出を義務付けられます。

EUには今年、アフリカや中東からの移民や難民が急増し、難民危機が再来するとの懸念が強まっています。

新制度案はEU欧州委員会が2020年9月に提案しました。今後も実務者レベルで詳細を詰めるため、最終的な内容が変わる可能性もあります。24年6月の欧州議会選までの成立を目指します。（共同通信）